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ぼく、お月さまと
おはなししたよ



フランク・アッシュ 作
山口文生 訳

評論社

1260円


32P 20.3センチ


お月さまと、お話しする方法が、あるんですよ。
やさしいクマくんが、みつけたんです。


ある夜のこと、クマくんは
お月さまを見上げて、考えた。お月さまに、
おたんじょう日のおくりものをあげたいな。

でも、お月さまのおたんじょう日って、いつだろう。
それに、なにをあげたらいいかしら。
クマくんは木にのぼり、
お月さまにはなしかけた。
「こんばんは、お月さま!」
だけど、お月さまはこたえない。
きっと、遠すぎたんだろうな。それで、
お月さまには、きこえなかったんだ。


クマくんは、お月さまの近くにいくために
川をわたって、森をぬけて、高い山の頂上へやってきます。

そこで、お月さまにむかって、
「こんばんは!」
とさけんでみると・・・


ゆっくりおはなしをしてみると、
お月さまは、おたんじょう日も、ほしいものも、
クマくんといっしょ。

だってね、お月さまの声は、ほんとうは、やまびこなんです。

やまびこのお月さまの声と、
クマくんとのやりとりが、なんとも、なんともかわいらしく、
さいごまで、つじつまもぴったりあって
クマくんはずーっとしあわせです。

信じられるって、しあわせ。
ちいさな子の、たいせつな、たからものです。