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この絵本には、夏のすべてが、はいっています。 じりじりした日差し、 対照的に、いつもより色の濃い影、 たかいたかい空、 むっとするような、草むらのにおい。 夏の昼間、いちにちの中でいちばんあついとき 外には人影がなく、子どもだけで時間をひとりじめしているような、 あの、不思議な感覚。 いつもより、目にはいる小さな虫たち、 ふってくるセミの声、 クワガタへの情熱、 夕立の切れ間から一気にあらわれる夕方の空。 こんなに贅沢な夏のすべてを、 たしかに、わたしも、もっていだんだ。 あの夏が、体の奥から、よみがえってきます。 ことばは、とても少ない絵本で、 夏のひとこまを、こころと空気ごと切りぬいたような 躍動感のある絵が広がります。 絵本のなかにはいって、 おもいっきり夏をすいこんで、駆け出してください。 作者の、はたこうしろうさんの、言葉 → |
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