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なつのいちにち



はたこうしろう 作

偕成社

1050円


32P 26×22


この絵本には、夏のすべてが、はいっています。

じりじりした日差し、
対照的に、いつもより色の濃い影、
たかいたかい空、
むっとするような、草むらのにおい。

夏の昼間、いちにちの中でいちばんあついとき
外には人影がなく、子どもだけで時間をひとりじめしているような、
あの、不思議な感覚。

いつもより、目にはいる小さな虫たち、
ふってくるセミの声、
クワガタへの情熱、
夕立の切れ間から一気にあらわれる夕方の空。


こんなに贅沢な夏のすべてを、
たしかに、わたしも、もっていだんだ。

あの夏が、体の奥から、よみがえってきます。

ことばは、とても少ない絵本で、
夏のひとこまを、こころと空気ごと切りぬいたような
躍動感のある絵が広がります。

絵本のなかにはいって、
おもいっきり夏をすいこんで、駆け出してください。


作者の、はたこうしろうさんの、言葉