> バックナンバー > 8月のことり便

しずかなまひる



片山健 作

福音館書店

380円


月刊 こどものとも
年中向き 8月号


こどもも、ねこも、とけいも、
ブランコも、おひさまも、こかげも、ありんこも、
みんなみんな、全員、おひるね中のえほんです。

おひるねのときだけの、
あの、特別な時間の流れ。とろっとした空気。
まわりの音が夢みたいに遠くに聞こえて、
スースー、スースーという寝息だけが、現実のような。

町中、みんな、ねむっているような・・

ほんとうに、起きているものは、なんにもでてこなくて、
ずーっとねむっているえほんです。

空さえも!


いちばん最初のページは、おひるねしている子どもの、
無防備な、あしのうら。

折り込みふろくの「絵本のたのしみ」のなかで
作者の片山さんは、
遊びつかれて投げだされたそのあしのうらには、
宇宙が寄ってきて眠りを祝福しているよう・・と表現されています。

こんなに幸せで、まんまるとしかいいようのない眠り、とも。


おひるねは、おとなも、まんまるな眠りにもどしてくれる
大切な時間なのかも、しれないですね。