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アリソン・アトリーの物語の もうひとつの主人公は、いつも、自然です。 「グレイラビット」のような、かわいらしい動物の幼年童話でも 「時の旅人」のような本格的なタイムファンタジーでも この物語集のような、妖精物語でも。 小さな少年が、西風がなぞかけとともに落としていった木の実で 木の扉をひらき、ずっと昔から言い伝えられている木の秘密をのぞく 表題作は、自然がほんとうの主人公。 魔法や人間は、脇役のような・・ とても短いのに、おおきな、おおきな広がりを感じる物語です。 静かで、幻想的で、力強い。 わたしたちを安心させてくれる、偉大な自然の力をかんじます。 表題作のほか 動物のことばがわかる、妖精のスカーフを拾った少年が うまくして魔法のビー玉をしとめる「ピクシーのスカーフ」、 北の国の王さまとお妃さまの子、雪むすめが 人間の男の子に焦がれる「雪むすめ」、 貧しいけれどよい心をもつ年寄りの鋳かけ屋が 自分のつくったふしぎな像で宝を掘り当てる「鋳かけ屋の宝物」、 気だてのいい娘が、不思議なスパイス売りのおばさんに見込まれて 素敵な家庭を手にする「幻のスパイス売り」、 家族とはなれ、妖精のもとにお嫁にいった少女の しあわせで、切ない、切ないおはなし「妖精の花嫁ポリー」 の6つの物語がはいっています。 明るく、幻想的で、力強い。 妖精の音楽のような、物語集です。 |
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