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にぐるまひいて



ドナルド・ホール 文
バーバラ・クーニー 絵
もきかずこ 訳

ほるぷ出版

1470円


40P 21×27


10月 とうさんは にぐるまに うしを  つないだ。
それから うちじゅう みんなで
この いちねんかんに みんなが つくり そだてたものを
なにもかも にぐるまに つみこんだ。


春に刈り取った、羊の毛をつめたふくろ、
羊の毛を、母さんが紡いで織ったショール、
母さんが紡いだ糸で、娘が編んだ手袋、
みんなで作ったろうそく、
亜麻から育てて仕上げたリンネル、
父さんが切り出した屋根板、
息子がナイフで作った白樺のほうき、
畑で掘ったじゃがいも、りんご、はちみつ、
樹液を煮詰めてとったかえで砂糖、がちょうの羽根。

それをみんな、荷車に乗せ、
父さんはひとり、10日かかりで市場へ向かう。

そこで、持ってきたものをみんなー
引いてきた荷車や牛まで、売り、

手にしたお金で、外国製の刺繍針や、お鍋や、大型ナイフを
家族のおみやげにもとめ、家路へつき、

家族が、それぞれのおみやげを手に、
また、はじまる、1年間。


暮すために、1年を暮す、すこやかな家族の
シンプルにどこまでも続く物語です。