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詩のすきなコウモリの話



ランダル・ジャレル 作
モーリス・センダック 絵
長田弘 訳

岩波書店

1890円


100P 23センチ


小さなコウモリがいましたークリーム入りコーヒーで
染めたような、淡い茶色の、小さなコウモリ。まるで
羽を生やしたふさふさしたネズミみたいなコウモリでした。


コウモリは、ある夏のおわり、ふいに
ほかのコウモリのように、おたがいに、ふんわりした体を
よせあって、眠ることができなくなりました。

ひとりぼっちで、昼間も目を開けていると、
日の光の下で眺める動物たちのようすや
騒々しいモノマネドリの歌が、
夜の世界しかしらなかった、コウモリの胸を打ちました。

やがて、自分で詩をつくるたのしさに目覚め、
よき聴き手とも出会った、コウモリは・・・


アメリカの詩人、ランダル・ジャレルによる、
幾作かの子どもの本のうちの、1冊です。

小さなコウモリの、苦悩から、よろこびから、
それぞれの聴き手から、
ものがたりの、すべてから、
詩ってどんなものか、
が、ストン、と胸におっこちてきます。


「みんな、ほんとうのことなのか?」

「ほんとうさ、もちろん」