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きたかぜの子は、うまれてはじめての旅の前に お母さんから言われていました。 「きたかぜは、みなみかぜのように、 にんげんやどうぶつから、すかれないんだよ。 でも、きたかぜもりっぱなかぜだからね。 そのことをわすれてはいけないよ。」 ほんとうに、きたかぜの子がとんでいくと、 人間たちは、窓や戸をしめてしまうし 動物は巣にもどってしまうし 色づいた木々は、ちかよらないで、と言うのです。 ところがある日 さみしくて、力をなくしかけた きたかぜの子を、 遠くで呼ぶ声がして・・・ きたかぜの子にしかできない方法で ちいさな子ねこをたすけたあと、 きたかぜの子は、もうひとつ、すてきな贈り物を残して お母さんのもとへ帰っていきます。 それは、読んだ人だけの、 この、きれいなタイトルの、ひみつです。 このひみつを知った人は、 毎年、秋になると、このきれいな言葉を こころの中で何回も、つぶやくかもしれません。 秋が、もっともっと好きになる、おまじないです。 |
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