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きんのことり



あまんきみこ 作
荒井良二 絵

PHP研究所

998円


72P 22センチ


きたかぜの子は、うまれてはじめての旅の前に
お母さんから言われていました。

「きたかぜは、みなみかぜのように、
 にんげんやどうぶつから、すかれないんだよ。
 でも、きたかぜもりっぱなかぜだからね。
 そのことをわすれてはいけないよ。」

ほんとうに、きたかぜの子がとんでいくと、
人間たちは、窓や戸をしめてしまうし
動物は巣にもどってしまうし
色づいた木々は、ちかよらないで、と言うのです。

ところがある日
さみしくて、力をなくしかけた
きたかぜの子を、
遠くで呼ぶ声がして・・・


きたかぜの子にしかできない方法で
ちいさな子ねこをたすけたあと、
きたかぜの子は、もうひとつ、すてきな贈り物を残して
お母さんのもとへ帰っていきます。

それは、読んだ人だけの、
この、きれいなタイトルの、ひみつです。

このひみつを知った人は、
毎年、秋になると、このきれいな言葉を
こころの中で何回も、つぶやくかもしれません。

秋が、もっともっと好きになる、おまじないです。