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アルプスのきょうだい



ゼリーナ・ヘンツ 文
アロイス・カリジェ 絵
光吉夏弥 訳

岩波書店

945円


90P 22センチ


アルプスの山のふもとに、家族でくらす、
ウルスリとフルリーナの兄妹は、よく手伝い、元気のいい
子どもたちです。

この小さな本には、兄妹のおはなしがふたつ、はいっています。

ひとつは、ウルスリが、
春祭りにジャランジャランとならす
大きな牛の鈴を、自分で手にいれたおはなしです。

どんな大きい子の鈴よりも、いちばん大きい鈴を、
たったひとりの大冒険の末に、持ち帰ったのです。

もうひとつは、妹のフルリーナのおはなしです。

太陽が照りつける季節になると、家族は
動物たちとともに山の小屋へうつり、そこで夏をくらします。

ある年、フルリーナは、きつねに襲われ、生き延びた、
一羽の山の鳥のひなをみつけます。

こころをこめて、世話をし、かわいがり、
山の鳥は元気になっていき、そうしてやがて、お別れのときが
やってきます・・・


自然に囲まれた、スイスの小さな村で
子どもたちがのびのびと生活するようすが、
美しい絵と、ゆったりと編まれた文章で、丹念に描かれます。

もともとは、それぞれ、1冊の大判の絵本ですが、
この、小型の本も、とても愛着のわくサイズなのです。