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てんのくぎをうちにいった
はりっこ



かんざわとしこ  作
ほりうちせいいち 絵

福音館書店

840円


32P 27×20


ちいさいときに、親をなくした
はりねずみのはりっこは、
森の丸太小屋に住む、気のいいくまのばあちゃんに拾われ、
大事に育てられました。

働き者のくまばあちゃんは、毎日、おかゆを作りながら
あかちゃんのはりっこに、歌をうたいます。

空の丸天井に、天のくぎを打ちにいった、
勇敢な、かじやのくまの伝説の歌。

とんてん かんてん とんてんかん
とんてん かんてん とんてんかん

成長したはりっこは、木にのぼって空を見上げるたびに、
その音がきこえるような気がして、胸を高鳴らせます。

ぼくも、いつか・・・

ある晩のこと、とつぜん、おそろしい音が響き、
空の丸天井を留めていたくぎが、ゆるみはじめます。

おどろき、あわてる、みんなの中で、
はりっこは、勇敢にも、立ち上がります。
代々伝わるハンマーを手に、苦難の道のりへ旅立ったはりっこは・・


まっくらな空に浮かぶ、大きく、しろくまあるい月の伝説。

ちいさなちいさな、はりっこの勇気。
ばあちゃんの、深い愛。

絵本だということを忘れるほどに、ダイナミックに胸を打つ物語です。