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九月姫とウグイス



サマセット・モーム 作
武井武雄 絵
光吉夏弥 訳

岩波書店

945円


62P 21センチ


シャム(今のタイ国)の、いちばん末のお姫さま
九月姫は、素直な、やさしいかたでした。

けれど、九月姫の、8人のお姉さんたちは、
次々にお姫さまが生まれるたびに、王さまが
「昼」と「夜」、四季、曜日・・・と、何度も名前を
付け直しましたので、すっかりひねくれた性格になってしまっていました。

ある年の、王さまのお誕生日のこと。

王さまは、9人のお姫さまたちに、めいめい
名前の書かれたきれいな金色のかごにはいった、緑色のオウムを
お与えになりました。

お姫さまたちは、たいそうかわいがりましたが、
ある日、九月姫のオウムだけ、死んでしまいます。

その晩、かなしみにくれる九月姫のもとへ、
一羽の小鳥がやってきて・・・


うっとりするほどの美しさと、真実、
にやりとせずにはいられない可笑しさが、絶妙に混じり合い、
えも言われぬ1冊の本になっています。

1度読んだら、忘れられず、
なんども読み返すことになる、不思議な味わいの物語です。

そして、きっと、
空気の澄んだ、気持ちのいい夜には、
自然に、窓をあけてしまうでしょう・・ネ。