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シャム(今のタイ国)の、いちばん末のお姫さま 九月姫は、素直な、やさしいかたでした。 けれど、九月姫の、8人のお姉さんたちは、 次々にお姫さまが生まれるたびに、王さまが 「昼」と「夜」、四季、曜日・・・と、何度も名前を 付け直しましたので、すっかりひねくれた性格になってしまっていました。 ある年の、王さまのお誕生日のこと。 王さまは、9人のお姫さまたちに、めいめい 名前の書かれたきれいな金色のかごにはいった、緑色のオウムを お与えになりました。 お姫さまたちは、たいそうかわいがりましたが、 ある日、九月姫のオウムだけ、死んでしまいます。 その晩、かなしみにくれる九月姫のもとへ、 一羽の小鳥がやってきて・・・ うっとりするほどの美しさと、真実、 にやりとせずにはいられない可笑しさが、絶妙に混じり合い、 えも言われぬ1冊の本になっています。 1度読んだら、忘れられず、 なんども読み返すことになる、不思議な味わいの物語です。 そして、きっと、 空気の澄んだ、気持ちのいい夜には、 自然に、窓をあけてしまうでしょう・・ネ。 |
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