> バックナンバー > 8月のことり便

忘れ川をこえた子どもたち



マリア・グリーペ 作
大久保貞子 訳

富山房

1529円


215P 22センチ


誇り高き、貧しいガラス職人のアルベルトには、
妻と、2人の子どもー クラースとクララがいた。

暮らしに余裕はなかったけれど、打ち込める仕事があり、
子どもがいて、なんとかごはんも食べられ、寝るところもあって、
アルベルトは、この生活に、いちおうは満足をしていた。

けれど、妻のソフィアは・・・

ソフィアの胸には、ぽっかりとした穴があって、
そこには、小さな不満やかなしみ、欲や願いが、いつもあった。

彼女が、ある、市のたつ日、月の光に導かれるように手にした、
こころの穴をみつめるような、あやしく、美しい指輪。

それが、悪いことのはじまりだった。

そして、それから一年後の、同じ市の日に、
子どもたちが、ふたりの前から、いなくなってしまったのだ・・

・   ・   ・

美しく力強い描写から、浮かびあがる、
人々のこころの中と、その先。

神話や伝承をモチーフにした、北欧の幻想物語です。


               倉庫にもあります