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ともだちは海のにおい



工藤直子 作
長新太 絵

理論社

1260円


228P 20センチ

新装丁版がでていますが
こちらの方が好きなので
出版社に在庫のあるかぎり
旧版でお届けします。
新版がご希望の方は
その旨をお知らせください。

なにもない海。
波も、鳥も、月も。

ただ、空いちめんに、銀の粉になって
星が散るばかりの、夜の海で、ふたりは出会いました。

やさしい、大きなくじらと、
ビロードのようにうつくしい肌の、すこし甘えんぼうのいるか。

くじらは、本を読むのが好きで、詩や物語も書いて、
ビールが好きで、もちものは、みんな、口の中にいれています。

いるかは、体操が得意で、あたまをなでてもらうのが好きで、
お茶が好きで、部屋には、いっぱいものが置いてあります。


いるかのうちで過ごしたり、くじらのうちで過ごしたり、
パリのモードに憧れるくじらが、しばらくパリへ行ったり、
人魚に手紙を書いたり、誕生日を祝ったり、恋をしたり。

こわがりのときのいるかが、夜、くじらに
あたまをなでてもらって、たのしいはなしをしたり。

そんなふたりの、一緒にいたり、いなかったりする毎日が、
詩のような物語と、物語のような詩で、紡がれます。


ゆらゆら、ゆらゆら、海で、いっしょにいるみたいに、いい気持ち。