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のらいぬ



谷内こうた 作

至光社

1260円


26センチ


高く高く澄んだ、青い空。
焼けて熱い、海辺の白い砂山。

小さな、真っ黒いのらいぬが、歩いてきます。

砂に寝転ぶ、男の子をみつけて、
そばに寝転ぶ犬。

一緒に走りだし、並んで灯台を目指し、
芽生
えたかのような絆でしたが、
灯台のてっぺんから、男の子は、海に消えてしまいます。

・   ・   ・

夏って、静かだなぁと、思います。

なにもかもが、いつもよりも大きくて、
音は、そこに、吸い込まれてしまうみたいに静かで、
ひとりでいると、ときどき、ふと、さみしさにつかまる一瞬もあります。

夢のなかみたいに。


文字がほとんどなく、大きな空と海と砂浜が広がる絵本です。

ひとりぼっちののらいぬのみた、夢でしょうか?
ほんとうに?

ひらくたびに、いろいろな想いが浮かびます。

海の波みたいに、肌にふれるそよ風みたいに、
こころが動くのを、感じます。