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魔法がうまくなかったばかりに、ずっと長い間
まわりの人も、自分も、悪い魔法使いなのだと思い込んでいた 料理上手の魔法使いがいました。 魔法使いは、いつも、ひとりぼっちで、 友だちといえば、家のまわりに植えたリンゴの木だけ。 毎日、お得意のチョコレートケーキを焼いては なかよしの木と一緒に、お茶の時間を過ごしていました。 そんな孤独な魔法使いに、何十年もへて、 素敵なお茶会が訪れます・・・ ・ ・ ・ 不器用な少女が、たこあげ大会の日に すばらしい幸運を手にする「たこあげ大会」 犬がほしい少年の空想あそびが、いつか本当に変わる 「葉っぱの魔法」 ひとりきりの夜に目にする、幻想的な出来ごとや、 ちいさな幽霊との出会い。 どの扉も、毎日のなかにひそみ、 わたしたちが気づくのをまっているような、 10編の物語と詩からなる、ちいさな秘密の ファンタジー集です。 表題作の、「魔法使いのチョコレートケーキ」には、 魔法使いのやさしさやさみしさ、子どもたちの無邪気さの ほかに、魔法はひとつも、でてきません。 それでも、不思議なことは、ちゃんと、起こるのです。 とても、うれしいことだと、思いませんか? |
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