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いちごばたけの
ちいさなおばあさん



わたりむつこ 作
中谷千代子 絵
 
福音館書店

840円

27×20


いちごばたけのひみつを、知っていますか?

だあれも知らないうちに
どうやって、まっかに色づくのか、
おいしそうな赤い色は、どうしてつくられているのか・・

それは、みんな、いちごばたけの土の中に住む
ちいさなおばあさんの仕事なのですよ。


おばあさんは、毎年、春が近づくと、
木の根っこをつたっておちてくる
おひさまのひかりをたっぷりすいこんだ水に、
土からほりだしたみどり色の宝石みたいな石をまぜて
いちごの色をつくります。

ところが、ある年
まだ春はずっと先だというのに、雪がとけてしまいました。

のんびりと冬をすごしていたおばあさんは、大慌てで・・


いくつもの部屋があって
素朴で、清潔なおばあさんの土の中のうちにも、
とても重要だけど楽しそうなおばあさんの仕事にも、
丁寧な仕事ぶりにも、憧れる
日本らしくやわらかな、ファンタジーです。

大変な仕事を終えて、
いちごを抱えてうとうと眠るおばあさんの姿の
しあわせそうなこと。

中谷千代子さんの描く絵は、あたたかくて、大好きです。