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スクーターでジャンプ!
こんなに気持ちのいいお天気の日には
元気いっぱいの物語がぴったり。

ベラ・B・ウィリアムズの絵本のファンは多いと思いますが
以外と読まれていない・・この物語
とってもおもしろく、きっと期待を裏切りません。




お母さんとふたり、メロンヒルの団地街にひっこしてきた
元気印の少女イレーナの宝物は、スクーター。
だれよりもじょうずに乗ることができます。

そのイレーナがメロンヒルで最初に仲良くなったのは
イレーナより、ずっとちいさくて、4歳の男の子ピーティ。
ピーティは口がきけないと、団地のみんなもピーティの両親も、思っています。

このイレーナとピーティを中心に
メロンヒル514号棟の面々が繰り広げる
はじけるように明るいおはなし。


おしゃべりで、いつもリーダー風をふかせるジミー

けっしてスケボーを手放さないエドゥアルド

雑貨屋の娘でなかよしのエイドリアン

お母さんの親友で、となりの部屋でオウムを飼っているシシリア

ピーティのベビーシッターもやっている、グライナーさん

(グライナーさんは、ふとっていて、足が悪く、こぼし屋ですが
 手先が器用で、ときどき、とても素敵なおはなしをしてくれるし
 イレーナに、手伝いをさせてくれます。)

などなど、など。

登場人物みんな、本当にいきいきしていて
困難なことや、かなしいことも起こるし
子どもには解決できないこともでてくるけれど
それを吹き飛ばすパワーや、分かち合う仲間をもった
少年少女の、すがすがしいことといったら。

脇を固めるおとなたちも、粋でかっこいいです。

うんと特別なことは、起こらないのに
この人たちが、次、なにを巻き起こすか、ひらめくのか、知りたくて
どんどん、どんどん読んでしまいます。

描かずにいられなくって・・という様子で
ページの隅々に描き込まれたイラストも、魅力的。

明るくて、前向きって、
未来をたくさんもっているって、
なんて、なんて、すばらしいことなんでしょうね!


ベラ・B・ウィリアムズの、地に足をついた、
パワーのある物語は、絵本と同様。本当に素敵すぎます。



”スクーターでジャンプ!”
ベラ・B・ウィリアムズ 作 斉藤倫子 訳 あかね書房