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| 王への手紙 | ||||||
| 冒険物語を、あまり読まないわたしですが 一気に、おもしろく読み終えました。 多くの冒険物語を読んでいるわけではないので くらべることはできないのですが とっつきにくそうにみえて、実はシンプルで読みやすく それでいてこの、達成感! 10代前半くらいの人で、読む本を探している人に広く勧められると、思いました ![]() 遠い昔、まだ騎士たちがいたころの物語。 長い見習い期間を経て選ばれた5人の若者が 叙任式の前夜、最後の試練として挑んだ礼拝堂での断食の最中、 静寂をやぶって、扉をたたき、助けを乞う声が聞こえた。 この夜は、食べること話すこと眠ることの一切が禁じられ ひたすらに騎士としての責務と向かい合わなければいけないという掟をやぶり、 その声にこたえたティウリは、騎士になる道を捨て、 見知らぬ男からあずかった重大な手紙を 隣国の王へ届けるという運命を背負うことになる・・ 次々にあらわれる、得体の知れない敵に追われながら、 まっすぐ一本道の、行きて帰りし冒険物語。 与えられた任務に戸惑いながらも 頼りになる味方の騎士と出会い、旅の道連れを得る前半から、 徐々に自信を身に付け、堂々と運命を受け入れて立ち向かう後半へ、 物語は深みを増していきます。 ドキドキに弱いわたし、 なんども、目次をみて、展開を予測しながら・・という 邪道な読み方をしてしまいました。 でも、そんな必要もないほど 冒険の中で、正しいものが当然の加護を受け、味方があらわれるいう展開が わたしがぐんぐん先へ進めた要因のひとつ。 もちろん、現実はそうはいかなくても、 運命のあるべき姿がこうであると信じられることが、 最後までとても気持ちがいいのです。 目的を成し遂げて、国へ帰る道々のお礼行脚も、とてもよかったです。 旅の途中であった、魅力的な人々が、 ただ、旅を手助けするために生まれた(登場した)だけではなく それぞれの速度と密度で、毎日を生きているということが感じられて こころからうれしくなります。 ”王への手紙 上・下” トンケ・ドラフト 作 西村由美 訳 岩波少年文庫 |
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