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緑の模様画
Don't underestimate yourself!

自分を過小評価するな





自分でも手の届かないところで
心身のバランスをくずし
小学校の卒業式にも出席できなかった、まゆ子。

中学入学をひかえた春休みに、
ひさしぶりのひとりでの外出・・
母親のおつかいで訪れた、丘の上の寮制の女学院で、
同い年の2人の少女と出会い、自然と友情が芽生えます。

短い髪で、まっすぐに立った、しゃんと、背の高いテト。

ひかえめな性格ながらも、自分の世界をもっているような、アミ。

一秒でも大切で、成長し、変化していく
思春期の少女のある春の出来ごとが、
ふとしたことから生まれた
古典「小公女」との関わりのなかで描かれます。


いくども現れる、茶色い瞳の青年は、何なのか。

はじめは避けていた、白髪の老人は・・・

ゆったりと絶え間ない少女たちの成長に、
何十年も昔に起きた丘の上の女学校での出来ごと
その当時に生きた人たちの想い
そして「小公女」の糸が編まれ・・・

光をとおして、風にひらひらとゆれる、
オーガンジーのようなきれいな物語が織られていきます。

     ・     ・     ・

Don't underestimate yourself!

物語の中で幾度か、小公女から引用されることばです。

自分を過小評価するな。


10代の人たちへだけでなく、
必要としているたくさんの人たちに届けばいいなと思う、
力強い言葉です。

もちろん、自分の胸にもちゃんと、ひとつ、しまいました。



「緑の模様画」

高楼方子 作 福音館書店 1680円