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安房直子コレクション
安房さんの物語、大好きです。

日常の中の、ほんの少し特別なもの、
ボタンの穴とか、おいしいスパイスとか、空色の椅子とか、
きれいな傘とか、小さなお店のショーウィンドウとか、
そういうものに、ほんの少し、魔法をかける・・

毎日のとなりにある、ほんの少し不思議な世界。


安房直子さんの物語が、全部で71作もはいった、
全7巻の、とてもとても贅沢な、物語集です。




1 なくしてしまった魔法の時間
2 見知ぬ町ふしぎな村
3 ものいう動物たちのすみか
4 まよいこんだ異界の話
5 恋人たちの冒険
6 世界の果ての国
7 めぐる季節の話


この全集の、とても素敵なところのひとつは
おはなしを雰囲気やテーマでわけて収録しているところで、
その、各巻のタイトルが、とてもいいな・・と思います。


1巻目は、「なくしてしまった魔法の時間」

さんしょっこ        雪窓
きつねの窓         てまり
空色のゆりいす       赤いばらの橋
鳥             小さいやさしい右手
夕日の国          北風のわすれたハンカチ
だれも知らない時間

どれも、不思議な世界をのぞき、帰ってくると
遠くで扉が静かにしまっていく・・
そのとき抱く感情が、切なさだったり、満たされた幸福感だったり
違いがあるにせよ、もう、もどることのない、時間。

深緑、空色、藍色、白、橙色・・
箱にはいった、とびきりおいしいキャンディーみたいに
どれがいちばん好きか、どうしても、言えません。

おんなじおいしさで、違う味。

もうひとつの、素敵なところは
どの巻にも、たっぷり載っている、安房さんのエッセイや言葉です。

安房さんの物語は、どうしてあんなに色のイメージが残るのか
そんな秘密も、ご本人の言葉で、語られていますし
安房さんと宮沢賢治と、とても近いかんじがしていたのだけど
やっぱり、エッセイのなかに、賢さんのことがでてきたりもします。

長いエッセイも、短いことばも
ひとつひとつ、丁寧で、誠実で、お人柄をかんじさせます。

物語とおなじくらい、このエッセイを読むのも、たのしみのひとつです。


     ・・     ・・     ・・

ことり文庫では
安房直子、ファージョン、宮沢賢治、アーサー・ランサム
リンドグレーン、カニグズバーグ、などなど・・の全集や、
指輪物語、ゲド戦記、魔女の宅急便などの、シリーズものなど、
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手元にあってほしいけれど、
なかなか、思いきれない・・・

という方は、もし、よろしければ、ご利用くださいませ。

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柔軟に対応しています。



“安房直子コレクション 全7巻”

 安房直子 作 偕成社  各2100円