日本の絵本 <
ユックリとジョジョニ
もうすぐ、バレンタイン・デイの、
連休あけの、さむい、雨の日です。

お店には、だあれもきません。

だんなさんとは、ケンカ中です。

オーブンには、バレンタイン用の
プチ・ショコラがはいっていて、
あまく、あまく、とんでもなくいいにおいで、お店は、あたたかいです。


はやく、家に、かえりたいな。



ユックリは、森に住んでいる男の子。
ブーバ・トリロリ・・アコーディオンをひいて、歌も得意。

ジョジョニは、町に住んでいる女の子。
クルリ・クル・・ダンスが得意。

ブーバ・トロリ
クルリ・クル
ふと気がつくと、ふたりはいっしょにおどっていました。


すばらしくおだやかで、満ち足りた毎日の中で
誰かと出会うこと。

ゆっくりとじょじょに、こころがいつも変化していること。

どの屋根の上にも月がのぼって、明日がやってくること。

たぶん、また、会えること。

それは、きっと
歌うように、おどるように、きもちがよくて、自然な出来ごと。

    ・     ・     ・

広い世界で、出会うということが
奇跡みたいだっていう風にも考えられるけれど、
わたしは、この絵本みたいに、とっても自然なことだって
思うほうがうれしいです。



「ユックリとジョジョニ」

荒井良二 作 ほるぷ出版 1470円