日本の絵本 <
おもいついたらそのときに!
おもいついたらそのときに・・・

それ、わたしもー。

いつも、じぶんの思いつきに
あっちへつれられ、こっちをつれられ・・・

ときどきは、たいへんな目にもあうけれど
最後はこのおばあさんみたいに、
おもいがけないハッピーエンドになれば、いいなぁ。




ちいさな丘のうえに、ちいさな家が一軒。

おばあさんとねこが
ひとりと1ぴき、くらしていました。

このおばあさんが、思いつきやさん。

いいお天気で外にでて
庭にきれいなお花がさいているのをみると、
「わたしは、花づくりの天才だわ。」

あたまのなかで、なにかがピカッと光ってしまった
おばあさんは、とまりません。

さっそく、家の2かいで
お花屋さんをはじめる手はずを、整えます。

ところが、大工さんがお店をつくっているあいだに
お料理をしていたおばあさん。

その、うでまえにかんどうして
今度は3かいに、レストランをひらこうと、ひらめきます。

そのあとも、
洋裁屋さんや、美容師さん、さらには
オーケストラホールまで・・・


どこまでも前向きに、
じぶんのひらめきに、忠実に。

とうとう、おばあさんの家は
頭でっかちのぐらぐらのタワーになってしまいます。

それに、お店をやるのって、おもいのほか、大変。

ところが・・・



ほんとうに、おもいがけない、大、大、ハッピーエンド。

それにね。
このおばあさん、ちーっとも
こりては、いないんですよ。

こりないって、大切ですよね。

先輩、ついていきます!



「おもいついたらそのときに!」

西内ミナミ 作 にしまきまやこ 画
こぐま社 1470円