日本の絵本 <
にちようび
日曜日の朝は、
不思議な時間です。
きれいに晴れた日曜日の朝。


お母さんもお父さんもまだ寝ています。

スズメのちゅんちゅん鳴く声が聞こえます。

家の中が、静かで、白っぽい。
においがいつもとちがう。
まだ誰にもふれられていなかった空気を、
最初にかき回す感じ。
じぶんのまわりから、少しずつあったかくなっていきます。

早起きしなかったら、存在しなかったはずの時間。






この絵本は、
そんな日曜日の朝のちょっとした出来ごとのお話です。
早起きしそびれた日曜日の朝のテーブルの上でなら、
こんなこと、起こっているんだと、信じられます。

おもちゃの機関車が、はしりだす。

ちいさい人が、コップのかげで、まっている・・

隅々まで満ちている日曜日の朝の光と空気が、
魔法をかけ、物語を伝えてくれる、文字のない絵本です。

読むならやっぱり、まだ誰も起きていない、日曜日の朝に。




”にちようび”
谷内こうた 作 至光社




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