日本の絵本 <
でんしゃがくるよ


どこかの、山のふもとの、ちいさな駅。
まわりには道が一本と、ちっちゃな小川がながれる、のどかなところ。

ふくろうの駅長さんは、ぐーぐーと眠っています。

駅には、朝はやくから、
電車に乗りにいろいろなお客さんがやってきます。
あっ、でんしゃがきたよ・・

たぬきの電車は、たぬきのかたち。
ポンポコリン ポンポコリン
きんぎょの電車は、冷房付きの、すいそう型。
プクプク ブクブク ポコンポコン
なかよしチューリップには、いいにおいのするはなぞの行きの電車が、
ルンルンルン ルンルンルン

まよなかには、おばけの電車。
それから、朝方になってやってくるのは・・?


それぞれに、かわいいエピソードをひっさげて、
つぎつぎにやってくる利用者たちに、ふふふ。

くるかなくるかな・・ワクワクしているとやってくる、
へんてこなかたちの電車に、ふふふ。

のんきでおだやかな、がたんごとん絵本です。

    ・・   ・・   ・・

「やまなし」の挿絵を目にして以来、
この絵本の作者の遠山さんは気になる存在です。

画家さんで、なんとなくおじいちゃんかと思っていたら、
1953年生まれで、まだまだお若い方でした。

それにしても、この絵本の、
気負いのなさというか・・
良い加減の力の抜け具合と、遊びごころといったら・・

それに、なんだかやさしいのですよね。
いい気持ちに、なるのです。

いくつか手がけている絵本は、どれも作風がちがって、
うっかりすると気がつかないくらいなのですが、
わたしは、「やまなし」とこの絵本が大好きです。




「でんしゃがくるよ」
遠山繁年 作・絵 教育画劇