外国の絵本 <
ペレのあたらしいふく
あたたかな、おひさまのもと、
ピカピカの服を着て、ピカピカの笑顔の一年生に。




ペレは、自分で世話をする、
自分だけのこひつじを1ぴき、もっていました。

ペレもひつじも、成長し、
ひつじの毛はながく伸びましたが
ペレの服は、短くなるばかりです。

ペレは、あたらしいうわぎを作ることにし、
こひつじの毛をかりとり、おばあちゃんのもとを訪ねます。

そこで、畑の草取りをするかわりに
毛をすいてもらい、その毛をもって別のおばあちゃんのところで
牛の番をするかわりに、糸につむいでもらい、
その糸をもって、ペンキ屋さんのおつかいをするかわりに
そめこをを買うお駄賃をもらい、その染め粉と糸をもって・・・

ペレは、そんな風にして、
あたらしい服を、きちんと、立派に仕立てるのでした。

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たくさんの人の「手」によって
ひとつのものが作り上げられていく過程が、
スウェーデンの牧歌的な春を背景に
丁寧にゆるぎなく描かれ、こまかなところまで
興味深く見入ります。


甘くやさしいだけでない、おとなたちのまなざしのもと、
(とても、さりげなく、でも印象にのこります)
子どもたちは、おおらかに成長を実感すること。

みんな、それぞれに、自分のできることをもち、
何かを得るために、それを提供し合うこと。助け合うこと。

ベスコフの描く、生活を営むということの根っこの中で、
ほこらしげなペレの、赤いほっぺが
ほほえましく、とても、頼もしいです。



「ペレのあたらしいふく」

エルサ・ベスコフ 作 おのでらゆりこ 訳
福音館書店 1155円