| 外国の絵本 < | ||||||
| だからそっとおやすみなさい | ||||||
| ひとの声を聞きながら眠るのは、気持ちがいいです。 階段の下から聞こえる テレビの音や話し声、お風呂にはいっている音・・ そんな、起きている人の気配でも、いいです。 おとなになってもそれは変わらず、 ひとりで静かに眠るのは苦手です。 ![]() おやすみ前に、しずかに楽しむ 詩とおはなしがいくつもはいっているえほんです。 いくつもといっても ぎっしり・・というのではなくって 藤のかごにはいった贈り物セットみたいな、いくつもです。 なかでも、わたしがとても気に入っているのは いちばん最初の、「ねむくてしかたなかったうさぎ」のおはなしです。 ・・ ・・ ・・ ねむくてねむくてしかたがなくて 大きなあくびをした、ちいさなうさぎの口に 1匹のハチが飛び込んできてしまいました。 しかも、こまったことに、ハチはのどの途中で眠りこんでしまって・・ 大きな声をだせなくて、 でもなんとかハチを起こしたいうさぎに 友だちのマーモットが教えます。 「うんとちいさなハチだから、うんとちいさな音にしか興味がないんだ。 できるだけ、ちいさい音をだしてみて。」 ちいさい音って、なんだろう。 ちいさくちいさく、「おきて〜」って、言うのかな・・ と思うのですが、もう全然違うのです。 もっと、とってもステキなの。 ちいさなうさぎが考えた、ちいさな音は、 とりのつばさが空をきる音。 雪が舞いおちる音。 しょうぼうしが、もの思いにふける音・・ そして、とうとうちいさなハチをおこしたのは・・ とても詩的で美しくて 素敵すぎるようにも思えるくらいの物語ですが 夜、あかりを暗くして、おふとんのなかで そんな音を、それとはなしに思いうかべながらうつらうつらするのは、 どんなにか気持ちのいいことでしょう! やさしい、女の人の、ささやくような声で、わたしにも読んでほしいです。 お母さんが、小さな子どもに読んであげてる横で 透明人間になって、聞ければいいのに。 ”だからそっとおやすみなさい” マーガレット・ワイズ・ブラウン 文 ガース・ウィリアムズ 絵 木本栄 訳 講談社 |
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