外国の絵本 <
すえっこおおかみ
本当にがんばっている人を応援するとき、
がんばって、って言わない。

よく、そう言われますが、
それなら、なんて言えばいいのかな・・?




パワー満点のお兄ちゃんお姉ちゃんにくらべて
ぼくってだめだな・・・
と自信が持てない、すえっこのちびちゃんおおかみと、
おおきな灰色のお父さんおおかみのお話です。

すえっこおおかみの悩みは
速く走れないこと、まっすぐ転がれないこと、
高く飛び上がれないこと・・

父さんおおかみは、それをこっそり打ち明けられるたびに、
 
 「そうか・・ それは、むずかしいかもしれないなぁ
  でも、ちょっといっぺんやってみせてごらん」
            
  と、まずは、見て、

 「それでいいんだ。
  もっと上手にできるのは、おおきくなってからだ」
                
  っていいます。ただ、それだけ。

はじめは半信半疑だったすえっこおおかみは、
何度も何度もお父さんのところに戻ってきて
その言葉をもらうたびに、
どんどん自信がついて、うれしさがこみあげてきます。

「それで、いい。」


   ・     ・     ・

うん。これは、うれしいです・・

がんばっても、がんばっても、なかなか前へ進めないとき。

見守ってもらっていることがわかること、
がんばっていることを、知っていてくれること、
それほど、力になることは、ないと思います。

認めてもらうこと。

どっしりと揺るぎない、信頼のもとで、
「それで、いい」は、きっと、魔法の言葉になります。

おとうさんおかあさんに、「それでいい」といってもらえるのは、
いくつになっても、安心なものですよね。



「すえっこおおかみ」

ラリー・デーン・ブリマー 文
ホセ・アルエゴ と アリアンヌ・デューイ 絵
まさきるりこ 訳 あすなろ書房 1365円