外国の絵本 <
みっつのねがいごと
もし、ねがいごとが3つかなうとしたら
何をおねがいする・・・?


この問いは、どんな会話のはしからでも
忘れかけたころに、ひょいっと出てきて、
わたしたちを一瞬、天国にいるような心地にさせてくれますよね。

最初に、
「あと100個ねがいごとをかなえてくれるようにおねがいする!」
という答えを聞いたときには、ずいぶん興奮したものです。

もちろん、この答えでは
天にものぼるような夢見心地を味わうことは、できないのですけどね。




むかし、おおきなもりの はずれに、きこりのふうふがおりました。
ふたりは いちねんじゅう なかむつまじくはたらいていました。

けれども、はたらいても はたらいても、
ふたりには たべるものが じゅうぶんに ありませんでした。


けれど、ふたりにも、運がまわってきます。

ある朝はやく、森で木をきっているときに、
しっぽを木にはさまれて身動きのできなくなった
いっぴきの子鬼に出会ったのです。

子鬼は、助けてくれたお礼に
ねがいごとを3つ、かなえてくれるというのです!

さあ、うれしくて、身も心もほかほか。

あれこれとねがいごとを考えながら、家へ帰ってきたふたりが、
おもわず口にしてしまった、ねがいごとは・・・


ヨーロッパの民話をもとにした、
たのしい、たのしいおはなしです。

絵よし、訳よし、テンポよし。

大笑いまちがいなしだと、思います。


それにしても、身の丈にあった幸せがなによりとはいえ・・・
うちだったら、3日くらいは、ケンカじゃないかな。

いや、やっぱり、あれじゃあ
可笑しくてケンカをする気にもならないかな。



「みっつのねがいごと」

マーゴット・ツェマック 作 小風さち 訳
岩波書店 882円