外国の絵本 <
ながいよるのおつきさま
10月は どんぐりの おつきさま
ちからづよく
きいろく
1ねんで いちばん
おおきな つき

はっぱが おちて
わたりどりが とびたって いく

おつきさまも さようならを つげる





むかしむかし、ネイティブ・アメリカンが満月につけた、
12の美しい名前。

白くくっきりと浮かぶ、2月のSnow Moon
ほんのりと色づいた、6月のStrowberry Moon

朝がくるのを信じて、待ち続ける、12月のLong Night Moon

ほほえましくて親しみやすい、その名前ももちろんのこと、
ひとつひとつの月に添えられた言葉が、
それはそれはやさしい視線で、語られていて。

月を空気ごとそっと包んで、目の前でほどいてみたような・・

幻想的な雰囲気に、とっぷり包まれます。

     ・・     ・・     ・・

静かな夜、お母さんが赤ちゃんを抱っこして
夜の中に散歩に出かける。
こもりうたのように、詩を口にしながら。

季節はたぶん、12月。
でも、お母さんの口から言葉が流れると、
そこは春の、夏の、おつきさまのした。

お散歩からもどるころには、
きっと、あかちゃんとおつきさまは、おともだち。

     ・・    ・・     ・・

月夜の晩に、ひらいてください。

ほーっとため息がでるくらい、親密な、お月さまとの時間が過ごせます。



”ながいよるのおつきさま”

シンシア・ライラント 作 マーク・シーゲル   絵 渡辺葉 訳
講談社 1680円