外国の絵本 <
クリスマス人形のねがい


これは、願いごとのおはなしです。

孤児のアイビーは、どこかにきっといるはずの
あたたかくじぶんを迎え入れてくれるおばあちゃんの家を目ざして
孤児院を抜け出し、見知らぬ街におりたちます。

同じ頃、その街のおもちゃやさんでは、
クリスマス人形のホリーが、じぶんの
「クリスマスの女の子」が迎えにきて、
その手で抱っこしてくれるのを待っています。

      ・・  ・・  ・・

クリスマスイブの1日。

起こる、ひとつひとつの出来ごとが、
ふたりの願いごとがかなうときにむけて、1歩1歩進んでいきます。

ときどきじゃまがはいっても、
それさえも、幸せな瞬間を迎えるための、
橋となるくらいでしかありません。


これは、願いごとのお話しですが、
ただ、願いがかなう、奇跡みたいなお話しではありません。

与えられた状況をひっくり返すのは、じぶん次第!
と思える、元気のでるお話しです。

明るく、前向きに、一生懸命に。

小さなアイビーが、願いをひとときも忘れずに、
小さな1歩をふみだしたように。
人形のホリーが、強く強く祈ったように。



「クリスマス人形のねがい」
ルーマー・ゴッテン 作 バーバラ・クーニー 絵 岩波書店