| 外国の絵本 < | ||||||
| きんいろのとき | ||||||
| 空の色から 道ばたや植木鉢の雑草の顔ぶれから 八百屋さんの店先から 帰り道の自転車の風から 秋がきたんだ、といううれしさが、こみあげてくるこのごろです。 ![]() 澄んでいて心地のいい、いかにも秋らしい言葉と あたたかい金色であふれだしそうな絵。 ページのあちこちからこぼれだす秋が、あつまって、 たっぷりと水をたたえた大きな川みたいに、ゆっくりと流れて わたしたちを乗せてくれます。 ゆら、ゆら、ゆら。 小さな子どもは、その意味のすべてを理解しなくても、 耳をすまし、身を任せ 秋のよろこびを感じとるでしょう。 東京の一角の、小さな店の中のわたしには 秋を少しずつ思いださせてくれます。 1年ぶりに、再会する秋。 秋の訪れを告げる最初のきりぎりす、 つやつやした、茶色い木の実、 かがやかしい秋の日差し、 オリオンのほしぼし、 葉っぱから立ち上る匂い・・ 移りゆく季節のみせる、一瞬ごとのかがやき、 そこで息づく小さなものたち。 これから、この体で、全部を感じられるんだと思うと とても幸せな気持ちです。 ・・ ・・ ・・ きんいろにとっぷりとつかって、 あぁ、秋だなー・・ってしみじみと深呼吸するのは、 あと、どのくらい先かな。 いつの間にか来て、 いつの間にか行ってしまう、秋。 本格的な秋の前に、こっそり、復習もかねて。 ”きんいろのとき ゆたかな秋のものがたり” アルビン・トレッセルト 文 ロジャー・デュボアザン 絵 江國香織 訳 ほるぷ出版 |
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