外国の絵本 <
木はいいなあ
わたしは、この絵本をひらいて、いちばんさいしょ、

木が たくさん あるのは いいなあ。
木が そらを かくしているよ。


こんな中に身をおくのが大好きなので、
だから、きっと、
いまごろの季節にいちばん、
木はいいなあ・・って、こころの中でつぶやきます。




たった 一ぽんでも、木が あるのは いいなあ。
木には はっぱが ついている。
はっぱは なつじゅう、そよかぜの なかで、
ひゅる ひゅる ひゅるーっと、くちぶえを ふいているよ。

ふと口をついてでてきたような、素直で衒いのない言葉と、
すーっとのびのびした絵で、
まっすぐに、さらさらと、木を讃えます。

木の讃歌・・というほど大げさではなく、
だいすきな家族や友だちを紹介するように、
心ゆくまで木のいいところをおしえてくれます。

はるも、なつも、あきも、ふゆも、
木はいつだってそこにあって、
折々の顔をみせてくれて、
いつだって、木はいいなあ・・って。

    ・・   ・・   ・・

こんな風に、いろいろなものを楽しめたら、たのしいです。

クモはいいなぁ。
雨がふると、おうちがひかるよ。

とかね。

こんな風に、毎日毎日でも、
おとなりにあるもののいろんな顔に、
いいなあっておもえるのが、いいなあ。



「木はいいなあ」
ユードリイ 作 シーモント 絵 さいおんじさちこ 訳 偕成社