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| ケニーのまど | ||||||
| ケニーは、夢のとちゅうで目がさめました。 みていたのは、にわの夢でした。 木が1本たっていて、 木の左には、たいようが、右には、月がでていました。 半分は朝で、半分は夜だったのです。 そして、4本足のにわとりから、 なぞかけが7つ書いた紙をもらいました。 そこで、夢からさめてしまったのです・・・ ![]() 1 だれかにだめといわれても、こくばんに絵をかくには、どうしたらいいか? 2 だれかさんだけのやぎってなんだ? 3 やねのうえのうまはみえるか? 4 やくそくをやぶっても、とりかえしがつくか? 5 ききいっぱつってなんだ? 6 なかもそともみえるものなんだ? 7 ねがいごとをしてから、きもちがかわることはないか? もういちど、夢のにわとりに会い その不思議なにわに住むことができるように、 ーねがいごとをかなえてもらえるようにー頼むために ケニーは、答えをみつけます。 もし、答えが決まっているのなら、 すぐにおわってしまう、7つのなぞかけです。 けれど、ケニーは、 ケニーだけの時間、ケニーだけが鍵をもつ世界のなかで、 自分のやりかたで、自分の答えをみつければいいのです。 もちろん、空想と現実を行き来するのも自由自在。 (だって、その間に、きっとケニーの世界があるんですもの。) 遠くへ旅をすることだって、わけはありません。 それぞれの問いにケニーがみつけた答えは、どれも 胸のくもりを晴れさせ、大きくなった頭の空気をぬいてくれます。 すべての答えがそろい ケニーのねがいごとをきいたにわとりが、 遠くを指差しながら言う ーねがいごとは、いきたいところへ とちゅうまで いったのと おなじなんだ。 という言葉は、強いねがいごとをもつ、すべての人のこころに届くはずです。 けれど、そのすべてが、 隅っこにさびしさや不安も秘めた、ケニーの世界の中での出来ごとであること。 もやがかかったように淡く、つかむことができないのに、確固とした世界。 たくさんの扉がかくれ、たくさんの種の埋まるその世界を こんな風に目の前に広げてくれることが、 とてもうれしく、大切なことのように、思うのでした。 センダックが、はじめて、文章も自作した絵本です。 ”ケニーのまど” モーリス・センダック 作 神宮輝夫 訳 富山房 1260円 |
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