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| チキン・サンデー | ||||||
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ロシア系アメリカ人の作者の
子どものころの体験をもとにした、 イースターにまつわる、 深く深く、あたたかいおはなし。 ![]() パトリシアと、近所に住む黒人の兄弟スチュワートとウィンストンとは、 兄弟の誓いの儀式を交わした仲です。 スチュワートとウィンストンには、 ユーラおばあちゃんという、素敵なおばあちゃんがいます。 大きい大きい、素敵なおばあちゃん。 3人は、おばあちゃんが教会で歌う、 雷がゆるやかにとどろくような、雨が優しく降るような歌声が大好きでした。 チキンのにおいが漂う、日曜日の夕ごはんが大好きでした。 そんな彼らが、 世界中で何よりも好きなおばあちゃんに、イースターの帽子をプレゼントしたい! と考えたことから、ちょっとした事件が起こります・・・ ・ ・ ・ アメリカの小さな町を舞台に、 家族をこころから慕う様子や、 子どもたちのおじけづかない素直さが人々を笑顔にしていく様子を 日常の中に描きます。 この作者の絵本は、いつも 表情がね、とっても、とっても、いいんです。 大切な思い出の中のなつかしい顔を ひとつひとつ丁寧に取りだしながら、描いているように、 愛と慈しみと喜びがにじみます。 手の表情にも、目を留めずにはいられません。 楽しいときにちょっと口元に持っていく手、 大切なものをそっと扱う手、 くやしくて握りしめる手、 喜んでいる手、好きなものに触れる手、離さないようにぎゅっと握る手、 それから、やさしく抱きよせる、大きな手。 すこし大きく、しっかりと描かれた手が、 顔の表情と同じように、心のなかをにじませます。 作者は、おばあちゃんが、大好きだったのでしょう。 おばあちゃんの手も。 わたしも、そうだったから、とてもよくわかります。 思い出して、涙が出そうになります。 作中ですばらしい役割をつとめる、 作者の祖国ウクライナの伝統的なイースターエッグが とてもきれいです。 「チキン・サンデー」 パトリシア・ポラッコ 作 福本友美子 訳 アスラン書房 1575円 |
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