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マドレーヌの作者、ベーメルマンスの、50年前の作品が はじめて邦訳されました。 手に取って、ページをめくり 手の中の重みに、カバーの手触りに、中の紙の風合いに 物語の隅に描かれる野の草花に、しばし、うっとり。 深い深い森のはずれの 切り立った崖の縁に立つ一本のモミの木と、 仲間からパセリと呼ばれる大シカの友情の物語。 長い年月、雪や風から身を守り、自然とたたかいながら、 ねじまがり、からだをよじらせ、 崖のふちをはうように大きくなったもみの木は、 まっすぐに育った森の木々が、切り倒されては またあたらしい命を育てているそのあいだ、 ゆっくりと、シカたちとの友情を育んでいきました・・ のどかなハッピーエンドにいたるまでにも 厳しい自然界の静かで固い絆をたっぷり味わわせてくれ、 愛嬌のある絵は、力強い物語を、愛情とユーモアで包みます。 どの場面も、こころに残ります。 くりかえし、くりかえしひらき、 この、物語のように、時間をかけて大切にしたい絵本です。 |
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