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パセリともみの木



ルドウィッヒ・ベーメルマンス 作
ふしみみさお 訳

あすなろ書房

1680円


48P 20.7×25


マドレーヌの作者、ベーメルマンスの、50年前の作品が
はじめて邦訳されました。

手に取って、ページをめくり
手の中の重みに、カバーの手触りに、中の紙の風合いに
物語の隅に描かれる野の草花に、しばし、うっとり。


深い深い森のはずれの
切り立った崖の縁に立つ一本のモミの木と、
仲間からパセリと呼ばれる大シカの友情の物語。

長い年月、雪や風から身を守り、自然とたたかいながら、
ねじまがり、からだをよじらせ、
崖のふちをはうように大きくなったもみの木は、
まっすぐに育った森の木々が、切り倒されては
またあたらしい命を育てているそのあいだ、
ゆっくりと、シカたちとの友情を育んでいきました・・

のどかなハッピーエンドにいたるまでにも
厳しい自然界の静かで固い絆をたっぷり味わわせてくれ、
愛嬌のある絵は、力強い物語を、愛情とユーモアで包みます。

どの場面も、こころに残ります。

くりかえし、くりかえしひらき、
この、物語のように、時間をかけて大切にしたい絵本です。