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これはわたしの庭のバラの花。

これはわたしの庭の、
バラの花でねむるハチ。

これはわたしの庭のバラの花でねむる、
ハチに日かげをつくっている、
すっとのびたタチアオイ。

これはわたしの庭のバラの花でねむる、
ハチに日かげをつくっている、
すっとのびたタチアオイのわきの、
まるいオレンジいろのきんせんか。

これは・・・



とても美しい、花壇の積みあげ歌です。

初夏の、静かな昼下がりの庭。

うっとりとふくらんでいく、言葉と、イメージ
ページから、あふれていく花々。

きんせんか、百日草、ひなぎく、つりがねそう、ゆり、ぼたん・・

美しく咲き誇る花々の中に
ちいさな野ねずみがあらわれ、
それをかぎつけた、ちぎれ耳の猫がやってくるまで。

まるで、気持ちのいい日の、うたたねの夢のように
うたかたの花園が、密やかに広がっていきます。


そして、また、最後に残る
初夏の静寂と、1本のバラの花。

ただ唯一の、目撃者である、わたし。



わたしの庭のバラの花


アーノルド・ローベル 文
アニタ・ローベル 絵

松井るり子 訳

セーラー出版


25×23センチ

1680円