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ペレは、自分で世話をする、
自分だけのこひつじを1ぴき、もっていました。

ペレもひつじも、成長し、
ひつじの毛はながく伸びましたが
ペレの服は、短くなるばかりです。

ペレは、あたらしいうわぎを作ることにし、
こひつじの毛をかりとり、おばあちゃんのもとを訪ねます。


そこで、畑の草取りをするかわりに、毛をすいてもらい、
その毛をもって別のおばあちゃんのところで
牛の番をするかわりに、糸につむいでもらい、
その糸をもって、ペンキ屋さんのところに・・・

ペレは、そんな風にして、
あたらしい服を、きちんと、立派に仕立てるのでした。


たくさんの人の「手」によって
ひとつのものが作り上げられていく過程が、
スウェーデンの牧歌的な春を背景に
丁寧にゆるぎなく描かれ、こまかなところまで
興味深く見入ります。

みんな、それぞれに、自分のできることをもち、
何かを得るために、それを提供し合うこと。助け合うこと。

ベスコフの描く、生活を営むということの根っこの中で、
ほこらしげなペレの、赤いほっぺが
ほほえましく、とても、頼もしいです。



ペレのあたらしいふく


エルサ・ベスコフ 作

おのでらゆりこ 訳

福音館書店


16P 24×32

1155円